2012年10月27日

中島みゆき「地上の星」〜第53回(2002年)NHK紅白歌合戦より〜

 そろそろ名ステージらしい名ステージを書いていきましょうか。おそらく多くの人にとって、2002年の紅白歌合戦と言われて思い出すのはこのステージでしょう。言わずと知れたプロジェクトXのテーマソング。普段テレビに出ない中島みゆきにとっては紅白どころかテレビで歌うことそのものが大変に貴重な映像。じっくり振り返っていきましょう。


紅組司会・有働由美子アナ:「歌は人を励まし、人を勇気づけます。励ましと勇気を胸に日本を支えてきた人たちがいます。名も無きヒーローたちを描いた番組『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』。番組のテーマソングは多くの人に勇気と感動を与えました。」

田口トモロヲのナレーション:「北アルプスの立山連峰。ここに日本最大の黒部ダムがある。昭和31年、60万トンにおよぶ資材輸送が始まった。トンネル建設は困難を極めた。氷点下20度、軟弱な地盤から激しく水が踏み出した。ここに電力を生み出すために壮絶に戦った男たちがいた。」

 再び有働アナ:「黒部川第四発電所・地下200メートル、今の気温が氷点下2度。その場所では今、この時間も電力の安定供給のために働いてる人がいます。そしてその場所にこの方がいらっしゃいます。中島みゆきさん、「地上の星」。」


 時間にして午後11時数分前、曲紹介通りに黒部川第四発電所からの中継になります。おなじみのイントロが流れます。入り口では今も働く作業員の姿が。そして坑道の中が映し出されて、そこで中島みゆきが歌います。本当に生で歌っています。動いています。深紅のドレスを着ています。緊張が声に表れていますがCDで聴く以上にかなりの声量があって、ライブ感満載。1番を歌い切ります。

 間奏に突入。バイオリン奏者が映しだされています。それ以外でも生の機材、楽器をそのまま持って来ています。もちろん生演奏。本番中でもマイクがハウリングする場面がありましたが、おそらく音合わせなどのリハーサルもかなりの難航作業であったことが想像されます。歌は2番に入ります。Bメロの歌詞が一瞬飛んで、そのまま歌詞を間違えて歌い切ります。本人何とも言えない表情。ただライブで歌詞を間違えるのは日常茶飯事なんだとか。そしてサビ。途中から映像で雪が舞います。そのままフェイドアウト気味に外の映像が映し出されます。その間に一枚衣装を脱ぎ捨てます。左肩が見える状態になりました。

 ブリッジから3番、そしてラストサビ。クライマックスに入ります。最後の歌唱は右手を天井に向けて徐々に上げていきます。そして歌い終わり、両手を広げてお腹に置いて深々と挨拶。そのお姿はただただ美しかったです。最後まで表情を崩さず、まさに曲の世界に入り込んだステージでした。


 というわけで、リアルタイムでは見ているこっちが緊張するステージでした。何と言っても普段音楽番組に出ない超大物がこうやって紅白歌合戦に出演して歌うわけですから、見る方としても構えてしまいます。もしかすると紅白歌合戦の目玉云々と言われたのはこの年の中島みゆきが最初ではなかったでしょうか。また近年の紅白歌合戦では国内・海外から大物アーティストの出演が増えていますが、それもまた今思えばこの人がきっかけだったような気がします。放送前はもちろん放送後の反響もかなりのもので、シングル「地上の星」は再びヒットチャートを上昇させてついに発売2年7ヶ月目で首位獲得(このシングルの発売は2000年7月)。もちろんこの年の紅白歌合戦は紅組が勝利しました。さすがに紅白歌合戦の出演はこの時以外今後もないと思われますが、永遠に語り継がれるステージであることは言うまでもないでしょう。



kouhaku19510103 at 23:14コメント(2)過去の紅白歌合戦   このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント一覧

1. Posted by 歌屋桜   2012年10月30日 20:26
今年のコンサートでも、地上の星歌う前
MCで紅白の歌詞間違いのこと話題にしてるので、
紅白楽しんでよかったです。
2. Posted by ぽんぽん   2014年11月28日 23:52
出ますね、再び!

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